ケーキ屋さんのリピーターを増やしたい。個人経営のお店にとって、これは売上に直結する最も大切なテーマのひとつです。新規のお客様を呼ぶことも大事ですが、一度来てくれたお客様がまた来てくれる仕組みを作るほうが、コストも手間も圧倒的に少なくて済みます。この記事では、実際のデータをもとに、個人店でも今日からできるリピーター獲得の施策を7つご紹介します。
📊なぜリピーターが重要なのか — 数字で見る事実
マーケティングの世界では「1:5の法則」という考え方があります。新規顧客を獲得するコストは、既存顧客を維持するコストの5倍かかるというものです。ケーキ屋さんの場合、チラシを配る、SNS広告を出す、イベントに出店するといった新規獲得の施策は、いずれも時間とお金がかかります。
一方で、一度来てくれたお客様にもう一度来てもらうために必要なのは、「思い出してもらうきっかけ」と「また行きたいと思える体験」です。これなら、大きな予算がなくても実現できます。
私たちが運営しているケーキ店専用のEC+AI販促プラットフォーム「いつでもケーキ」のデータでは、次のような数字が出ています。
この数字が示しているのは、ケーキ屋さんのリピーターを増やすヒントは「誕生日」にあるということです。
🔍ケーキ屋さんのリピーターが増えない3つの原因
施策を考える前に、なぜリピーターが増えないのかを整理しておきます。
原因1:お客様が「忘れている」
ケーキの購入は日常的な買い物ではありません。誕生日や記念日のような特別なタイミングに集中します。つまり、どれほど美味しいケーキを作っても、次のイベントの際にお客様がお店のことを思い出してくれなければ、リピートは起きません。
原因2:予約の手間が障壁になっている
電話でしか予約を受けていない場合、お客様は営業時間内に電話をかける必要があります。仕事帰りの電車の中で「来週の誕生日、ケーキを頼まなきゃ」と思い出しても、電話がつながらなければ別のお店に流れてしまいます。
原因3:購入後の接点がない
ケーキを受け取ったあと、お店とお客様の間にはほとんど接点がなくなります。お客様の連絡先もわからない、次のイベントがいつかもわからない。これではリピートを促しようがありません。
🎂施策1:誕生日データを活かした「思い出してもらう仕組み」
ケーキ屋さんにとって最も強力な武器は「誕生日」という確実に毎年やってくるイベントです。
オンライン予約を通じてお客様の注文データが蓄積されると、「昨年の3月にバースデーケーキを注文した」という情報が残ります。翌年の2月頃に「昨年ご注文いただいた方へ、今年もバースデーケーキのご予約を承っております」とメールを送るだけで、リピートのきっかけが生まれます。
これは、お客様にとっても「ああ、もうそんな時期か」という有益なリマインドになります。売り込みではなく、お客様に寄り添ったコミュニケーションです。
📱施策2:オンライン予約で「次もここで」を当たり前にする
一度オンラインで予約したお客様は、次も同じ方法で予約する傾向があります。スマートフォンから24時間いつでも、サイズやメッセージプレート、ローソクの本数まで画面上で選べる体験を一度知ったら、わざわざ電話で注文しようとは思いません。
つまり、オンライン予約を導入すること自体がリピーター獲得の仕組みになります。お客様の「面倒くさい」を取り除くことで、「次もここでいいか」が「次もここがいい」に変わります。
実際、「いつでもケーキ」を導入した店舗では、クリスマスシーズンにWeb予約0件から152件に増加し、翌年はさらに約20%増加した事例があります。オンライン予約は一度使ってもらえれば、自然とリピートにつながる仕組みなのです。
💳施策3:事前決済でストレスのない受け取り体験を作る
リピーターを増やすうえで見落とされがちなのが、「受け取り時の体験」です。
お店が混み合う時間帯にケーキを取りに行き、レジで待ち、お会計をする。この一連の流れにストレスを感じるお客様は少なくありません。特に誕生日当日は時間に追われていることが多いため、「受け取るだけでOK」という体験は非常に喜ばれます。
事前決済を導入すれば、お客様は受け取り時にお財布を出す必要がありません。お店側も会計作業が省けるため、「おめでとうございます」のひとことを添えてケーキをお渡しする。その余裕が、お客様の印象に残ります。
🌸施策4:季節の商品で来店動機を定期的に作る
誕生日以外にも、来店のきっかけを作ることは大切です。バレンタイン、ホワイトデー、母の日、父の日、ハロウィン、クリスマス。ケーキ屋さんには季節ごとのイベントがたくさんあります。
ポイントは、これらの季節商品を「お店の中だけ」で告知するのではなく、過去に購入してくれたお客様にも届けることです。オンライン予約を通じて得た顧客リストがあれば、季節の新商品情報をメールやLINEで配信することができます。
大手チェーンのようなマス広告は必要ありません。一度来てくれたお客様に向けた「小さなお知らせ」の積み重ねが、個人店ならではのリピーター施策になります。
🎵施策5:体験価値を上げてSNSでの自然な拡散を促す
お客様がケーキの写真をSNSに投稿してくれれば、それは無料の広告であり、同時にリピーターを呼ぶきっかけにもなります。「いいね」やコメントを通じてお店の存在を再認識し、次のイベントで「あのお店にしよう」と思い出してもらえるからです。
では、どうすればSNSに投稿してもらえるのか。答えは「投稿したくなる体験」を作ることです。
たとえば、世界にひとつだけのオリジナルバースデーソングが届いたら、どうでしょうか。ケーキと一緒にサプライズのオリジナルソングが流れる瞬間を、動画に撮って投稿したくなるはずです。こうした「ケーキ+体験」の組み合わせは、価格ではなく体験の価値で選ばれるお店を作るうえで欠かせない要素です。
📋施策6:顧客データを蓄積し、次のアクションにつなげる
電話予約だけでは、お客様の情報はメモ帳の中にしか残りません。オンライン予約を通じてデータを蓄積すれば、以下のような情報が自動的に記録されます。
これらのデータは、リピーターへのアプローチの精度を格段に上げてくれます。顧客データは、個人店が大手と差別化するための強力な武器です。
💝施策7:「また来たい」と思わせる小さな工夫の積み重ね
最後に、テクノロジーとは関係のない話を。
ケーキを受け取りに来たお客様に「お誕生日おめでとうございます」と声をかける。次回使えるメッセージカードを添える。手書きのお礼状を入れる。こうした小さな工夫は、個人店だからこそできることです。
大手チェーンにはできない、目の前のお客様一人ひとりに向き合う接客。これが、価格競争に巻き込まれずにリピーターを増やす最も確実な方法です。テクノロジーは、その時間を生み出すための手段にすぎません。電話対応や会計作業を減らすことで、お客様と向き合う時間が生まれる。そこにこそ、個人経営のケーキ屋さんの強みがあります。
⚙️リピーター施策を仕組み化するという発想
7つの施策をご紹介しましたが、これらをバラバラに実行するのは大変です。大切なのは、日々の業務の中で自然とリピーター施策が回る「仕組み」を作ることです。
私たちががだんだん株式会社として「いつでもケーキ」を開発しているのは、まさにこの「仕組み化」をお手伝いするためです。予約受付、事前決済、顧客データ管理、そしてバースデーソングやAI画像生成による体験価値の向上。これらをひとつのプラットフォームでまとめて提供しています。
料金は初期費用0円・月額0円の完全従量制(プラットフォーム利用料5.5% + 決済手数料3.6%)。売上がなければコストはゼロなので、リスクなく始められます。
❓よくある質問
Q. リピーター施策にはどのくらい費用がかかりますか?
「いつでもケーキ」を利用する場合、初期費用・月額固定費は0円です。費用は注文が発生したときだけ。リピーター施策のために別途広告費をかける必要はありません。
Q. 小さなケーキ店でも顧客データを活用できますか?
はい、むしろ個人経営のお店のほうが向いています。大手のように何千人ものデータを分析する必要はなく、一人ひとりのお客様に合った対応ができるのが個人店の強みです。オンライン予約を通じて自動的にデータが蓄積されるので、特別な作業は必要ありません。
Q. うちのお客さんはネットを使わない年配の方が多いのですが…
私たちのデータでは、最高齢の利用者は80歳でした。利用者の約7割が女性で、30〜40代が中心ですが、幅広い年齢層の方にご利用いただいています。「うちのお客さんには無理」という心配は、データを見る限り不要です。もちろん、電話予約と併用できるので、既存のお客様への対応は変わりません。
🍰まとめ ― リピーターは「仕組み」で増やす
ケーキ屋さんのリピーターを増やすために必要なのは、大きな広告費でも派手なキャンペーンでもありません。「思い出してもらうきっかけ」と「また行きたいと思える体験」を、日々の業務の中で自然と提供できる仕組みを作ることです。
オンライン予約、事前決済、顧客データの活用、そして体験価値の向上。これらを一つひとつ積み上げていくことで、お客様はリピーターになり、やがてお店のファンになります。
「ちょっと話を聞いてみたい」くらいの温度感で大丈夫です。しつこい営業は一切しません。