クリスマスケーキの予約が、2年でWeb半数に
|パティスリー レ・トロワ・ソレイユ様
「営業を再開したら、Web予約を入れたいんです」──2022年の展示会でいただいたその一言から、私たちの2年間は始まりました。1年半の共同開発を経て2024年2月にスタートしたパティスリー レ・トロワ・ソレイユ様のWeb予約は、導入1年目のクリスマスで全体の3割、2年目のクリスマスでは半数までが切り替わりました。今回は、その歩みを振り返ります。
展示会で出会った、ケーキ屋さんの話
パティスリー レ・トロワ・ソレイユ様との出会いは、2022年に私たちが出展していた展示会のブースでした。ふらりと立ち寄ってくださったのが、ご主人です。
当時、私たちはまだケーキの予約システムは作っていませんでした。ご紹介していたのは、コロナ禍を背景に開発した飲食店向けの非対面・非接触受け渡しシステム。お弁当をWebで注文していただき、お店まで取りに来ていただく仕組みです。
ご主人はブースを一目見て、こうおっしゃいました。「これは、ケーキ屋さんの動線とまったく同じですね」。お弁当のテイクアウトと、ケーキの予約引き取り。たしかに、お客様の流れはそっくりです。そこから、私たちのお話は始まりました。
ちょうどその頃、レ・トロワ・ソレイユ様はご家族のライフステージが変わるタイミングで、一度ケーキ店をお休みされていました。再開と同時に仕組みを見直したい、というお気持ちをお持ちだったのです。
「営業を再開したら、今度はWebで予約注文を受けられる形にしたい」──ただ、2022年当時、小さな個人経営のケーキ屋さんが気軽に使えるWeb予約サービスは、ほとんど存在しない状況でした。
「だから、一緒に作ってもらえませんか」。そのお声から、約1年半の共同研究開発が始まり、2024年2月、いよいよWeb予約の運用をスタートしていただきました。
数字で見る、2年間の変化
2年間の結果を、先に数字でお伝えします。
受付はすべて電話・店頭
Web予約が3割超に
仮に1件のお電話対応・受付処理に7.5分かかると考えると、180件分でおよそ22時間。クリスマス前のいちばん忙しい時期に、その時間の積み重ねがどれほど大きいかは、ケーキ屋さんなら肌感覚でおわかりいただけるのではないでしょうか。
でも、特別なことは何もしていません
「Web予約が半数に」と聞くと、何か大がかりな広告を打ったのだろうと思われるかもしれません。
ですが、レ・トロワ・ソレイユ様は、新しい広告宣伝をされたわけではありません。SNSの大量投稿もしていませんし、新しいアプリを入れていただいたわけでもありません。
これまでの販促オペレーションに、ひとつだけ手を加えただけなのです。
そのひとつとは、多くのケーキ店様がすでに実施されている「早期予約割引」にまつわる、小さな工夫でした。
紙での集計作業が、ずいぶん軽くなりました
クリスマスシーズンのケーキ屋さんで、毎年必ず発生している業務があります。
「今日までに、どのケーキが、何台予約されているのか」を把握する作業です。
これまでは、予約伝票を日付ごとにまとめ、1枚ずつ確認しながらケーキの種類別に手集計する──そんな作業を、予約が追加されるたびに繰り返されていました。繁忙期には、ここだけで毎日まとまった時間が取られていたそうです。
Web予約が半数に届いたいま、Web予約分については、管理パネル上で受取日や受取期間ごとの予約数がすぐに確認できるようになりました。電話や店頭での予約はこれまでと変わらず伝票で受けていらっしゃいますが、Webに切り替わった分だけ、紙を数える作業がずいぶん軽くなったとのお声をいただいています。
また、予約データはCSVでも出力できるので、Excelなどに取り込めば、店舗ごとに必要な切り口で自由に集計していただけます。「管理パネルでざっと見る」+「CSVでじっくり分析する」という2段構えの運用が、現場の判断スピードを支えている印象です。
商品写真もAIで「クリスマス仕様」に
2025年のクリスマスでは、もうひとつ新しい取り組みをご一緒させていただきました。いつでもケーキに搭載されているAI画像生成機能を使い、Webに掲載するクリスマスケーキの写真の背景を、クリスマス仕様に作り変える──というものです。
左:店頭撮影の通常写真 / 右:AIが背景をクリスマス仕様に生成
店頭で撮影した普段のケーキ写真1枚から、背景がクリスマスらしい華やかな雰囲気に変わるだけで、Web予約画面での見え方がぐっと引き立ちます。撮影の撮り直しや、デザインの外注費用を発生させずに、季節のビジュアルを作れるのが特徴です。
レ・トロワ・ソレイユ様からは「過去最高の画像になった」とのお声をいただきました。こうした販促ビジュアルの積み重ねも、Web予約半数という数字を静かに後押ししていた要素だったのかもしれません。
ライフステージが変わっても、お店を続けるために
レ・トロワ・ソレイユ様は、ライフステージの変化で1年ほど店舗をお休みされてからの再開でした。一度お休みすると、それまで一緒に働いてくださっていたスタッフの皆さんに、また同じ形で戻ってきていただくのは、なかなか難しいことでもあります。
そんなときに、Web予約という「人手を介さなくてもご注文を受けられる仕組み」を持っておくことは、まさかの時の備えとしても、とても心強いものではないでしょうか。
毎日の業務を少し楽にすること。そして、ご家族の状況や体調が変わったときにも、お店を続けやすくしておくこと。Web予約には、そうした静かな価値もあると、私たちはレ・トロワ・ソレイユ様の歩みから教えていただきました。
続きは「成功事例集」で
この記事でお伝えしきれなかった「現場の工夫の中身」は、A4・全6ページの資料にまとめています。
成功事例集(クリスマス予約編)収録内容
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