スマレジやAirレジを使っているケーキ屋さんの予約管理は、会計はレジ、予約は予約専用の仕組み、と分けて使うのが現実的です。レジ側の予約機能は席や時間の予約が中心で、号数・プレート・受け取り時間が並ぶケーキの予約とは形が違うからです。
新しいお店を開くとき、レジを入れ替えるとき。スマレジやAirレジを選んだあとに「予約はどうしよう」と考え始めるオーナーの方は少なくありません。私たちが面談でお話を伺うなかでも、「その予約の仕組みは、レジと連携できますか」は、とてもよくいただく質問です。
この記事では、スマレジ・Airレジに予約を足す方法として公式に用意されているものを整理し、ケーキの予約がレジの予約機能に合いにくい理由、レジと予約を分けて使うときの1日の流れ、選ぶときに確かめたい3つのことをまとめます。先にお伝えしておくと、私たちが運営している予約の仕組みは、スマレジ・Airレジとは連携していません。そのうえで、分けて使うお店の現場で何が起きているかをお話しします。
この記事の結論
この記事の内容
スマレジ・Airレジに予約を足す3つの方法

まず、レジの会社が公式に用意している「予約を受ける方法」を確かめておきます。大きく分けると、①レジの中の取置きで受ける、②レジとつながる予約アプリを足す、③予約は別の仕組みで受ける、の3つです。
レジに予約を足す方法(2026年10月22日時点の公式の説明)
| 方法 | スマレジ | Airレジ |
|---|---|---|
| ①レジの中で受ける | 「取置き」機能。商品を取り置きとして登録し、受け取りのときに会計する | 予約は、同じ会社の別サービスと組み合わせて受ける |
| ②予約アプリを足す | アプリマーケットの「予約管理」など(サロン・飲食店の席・施設向け) | 「Airリザーブ」(教室・施設・セミナー等)、「レストランボード」(飲食店の予約台帳) |
| ③予約は別の仕組み | ケーキの受け取り予約に合わせた仕組みで予約を受け、会計だけレジで行う | |
出典:スマレジ ヘルプ「取置き販売をする」/スマレジ・アプリマーケット「予約管理」/Airリザーブ「機能」/レストランボード「機能」(いずれも2026年10月22日確認)
表のとおり、①と②はどちらも「レジの会社が用意した道具でそろえる」方法、③は「予約は予約で別に持つ」方法です。
もう少しだけ中身を見ておきます。スマレジの取置きは、商品を選んで取り置きとして登録し、受け取りの日にその情報を呼び出して会計する機能です。登録のときに前受金と受け取り日を入れられます(どちらも任意)。お店の人がレジで入力する機能なので、お客様が自分で予約するものではありません。
スマレジの予約管理アプリは、株式会社スマレジが提供しているアプリで、お店専用のWeb予約ページを作れます。予約を「取置き」に連携する機能もあります。ただ、用意されている予約のタイプは「サロン」「飲食店(席やコースの予約)」「施設」の3つで、月額3,300円、スマレジのスタンダードプラン以上が対象です。クレジットカード決済は別の申し込みが必要で、使い始めるまで約2か月かかると書かれています。アプリマーケットには、洋菓子店向けをうたう有料の予約アプリも出ています。
Airレジ側のAirリザーブは、基本機能を無料で使える予約システムです。メニューごとに「提供時間」を決めて受け付ける作りで、対応する予約の例はスクール・整体・セミナー・施設・ショップカウンターなどです。事前決済にも対応しています。Airレジとは顧客情報を共有できますが、公式のよくある質問によると、会計の履歴はAirレジ、予約の履歴はAirリザーブで、それぞれ確認する形です(出典:Airリザーブ「Airリザーブについてのよくあるご質問」・2026年10月22日確認)。レストランボードは飲食店向けの無料の予約台帳で、テーブルの管理が中心です。
ケーキの予約がレジの予約機能に合いにくい4つの理由

レジの予約機能が悪いわけではありません。美容室の「14時からカット60分」、飲食店の「19時から4名様」のように、時間と席を押さえる予約には、よくできた仕組みです。ケーキ屋さんの予約がうまく収まらないのは、押さえるものが時間や席ではなく、「何日の何時に、どのケーキを、どんな中身で」だからです。
1.号数ごとに、作れる数が違う
同じショートケーキでも、4号と6号では生地もクリームも作業時間も違います。「この日は6号を何台まで」のように、号数ごとに受けられる数を持ちたくなります。席の数や担当スタッフの空きで枠を決める予約の作りとは、考え方が逆です。号数の違いはケーキのサイズ早見表にまとめています。
2.注文ごとに中身が違う
プレートの文字、ろうそくの本数、のし、キャラクターの写真。誕生日ケーキは、1件ごとに中身が違う注文です。レジの取置きに商品を登録することはできても、プレートの文言を厨房まで正確に届けるところは、メモや伝票に頼ることになりがちです。この伝達のミスをどう減らすかは「のし」とカスタマイズ注文をシステムでさばく方法で詳しく書きました。
3.受け取りの時間帯に、注文が偏る
誕生日やお祝いのケーキは、午前中や夕方の受け取りに集中します。お客様に1分ずつ時間を選んでもらうより、「10時〜12時は何件まで」と時間帯ごとに上限を持つほうが、製造の段取りに合います。時間帯の決め方は受け取り時間の決め方とリードタイム設定をご覧ください。
4.何日前まで受けるかが、商品ごとに違う
たとえば、定番のホールケーキは2日前まで、キャラクターのデコレーションは1週間前まで、クリスマスは12月の何日まで。締め切りが商品ごとに違うのもケーキの予約の特徴です。さらに、作り終えたあとに取りに来られないと、ほかのお客様にお出しできません。前払いを受けられるかどうかも、ケーキ屋さんにとっては大事な条件になります。
この4つを、席や時間を押さえるための予約機能で表そうとすると、メニューを号数ごと・オプションごとに分けて大量に作るか、細かいところは電話で確かめるか、のどちらかになりがちです。
レジと予約のあいだで、現場で起きていること
面談で伺ったお話から、レジと予約のあいだでよく起きていることを2つ紹介します。
ひとつは、十店舗近くを展開しているお店です。自動釣銭機付きのPOSレジを入れていましたが、電話や店頭で受けた注文と、ネット予約の管理が二重になっていました。レジへのメニューの一括登録には別途の月額費用がかかるうえ、作業そのものも大変だというお話でした。
「ポスレジを一括メニュー登録するのに。その目の前に行ってガチャガチャやらないといけない」
もうひとつは、複数店舗のお店で、予約が入るとレジに飛んで伝票が印刷される仕組みを組んでいたケースです。つながっていること自体は便利でも、不具合が続くと、予約もレジも両方止まってしまいます。このお店は、新しいPOSレジの導入に合わせて、予約の仕組みの見直しを考えておられました。
2つのお店に共通しているのは、レジと予約を「つなぐこと」が目的になると、つないだ部分の手間や不具合がそのまま現場の負担になるということです。スマレジを新しく入れるオーナーの方からは、今も「予約と連携できるか」を決め手として聞かれます。その気持ちはよく分かります。ただ、現場で本当に減らしたいのは、多くの場合「連携」ではなく、同じ注文を何度も書き写す手間のほうです。
ケーキ屋さん向けのサービスです
レジはそのままで、予約だけをケーキ専用の受け口に分けられます。号数・プレート・受け取り時間はお客様がご自身で入力します。初期費用0円・月額0円です。
レジと予約を分けて使う1日の流れ

では、レジと予約を分けると、1日はどう回るのか。会計はスマレジやAirレジ、予約はケーキ用の予約ページ、という形で使っているお店の流れは、おおむね次の4つです。
1.予約は、お客様が予約ページで入れる
号数・プレートの文字・受け取りの日時を、お客様がスマホで入力します。お店が電話で聞き取って書き写す工程がなくなるので、聞き間違いや書き間違いが入りにくくなります。私たちの導入店のデータでは、Web予約の約51%が営業時間外に入っています。閉店後や定休日に入った予約も、翌朝には一覧にそろっています。
2.朝、予約の一覧で作る数を数える
その日に受け取りのある予約を一覧で見て、号数ごとの台数とプレートの文言を厨房に渡します。紙で確認したい職人さんがいるなら、一覧を印刷すればそのまま製造表になります。ここでレジを触る必要はありません。
3.受け渡しは、予約の名前と中身で確かめる
来店されたお客様のお名前で予約を探し、プレートの文字をお客様と一緒に確かめてからお渡しします。予約の中身が画面に出ているので、「何号でしたっけ」と聞き返さずに済みます。
4.会計はレジで。前払い済みの分は打ち直さない
店頭でお支払いのお客様は、いつもどおりレジで会計します。予約のときに代金まで払っていただいた注文は、レジでもう一度売上として打たないように、お店の中で扱いを決めておきます。前払いの売上と店頭の売上をどう帳簿に付けるかは、顧問の税理士さんと一度決めておくと、月末に慌てずに済みます。
この流れで、レジに入力するのは「店頭で払った分の会計」だけです。予約の中身はレジに入れず、予約の仕組みの中で完結させます。分けたほうが、書き写す回数はかえって少なくなります。
予約の仕組みを選ぶときに確かめる3つのこと

レジを持っているお店が予約の仕組みを選ぶとき、「連携できるか」だけで決めると、あとで手間が残ることがあります。確かめたいのは次の3つです。
予約の仕組みを選ぶときのチェック
| 確かめること | 見るところ |
|---|---|
| 1.メニュー登録の手間 | 号数・プレート・ろうそくを1つの商品のオプションで持てるか。登録を手伝ってもらえるか |
| 2.書き写す回数 | 予約が入ってから渡すまでに、同じ注文を手で書き写す場所が何か所残るか |
| 3.毎月かかる費用 | レジのプラン+予約アプリの月額+決済の手数料を足して、予約が少ない月にいくらか |
1.メニュー登録の手間
導入のときにいちばん時間がかかるのは、メニューの登録です。号数ごと・デコレーションごとに別の商品として登録しなければならない仕組みだと、商品の数は一気に何倍にもなります。1つのケーキに「号数」「プレート」「ろうそく」をオプションとして付けられるか、登録を誰がどこまで手伝ってくれるかを、最初に確かめてください。
2.書き写す回数
「連携しているか」より先に、予約が入ってからケーキを渡すまでに、同じ注文を何回書き写すかを数えてみてください。電話のメモを予約表に、予約表を製造表に、製造表をレジに。連携していても、このどこかに手書きが残っていれば、ミスはそこで起きます。お客様が自分で入力し、その一覧をそのまま製造に使えるなら、書き写す回数は0回にできます。
3.毎月かかる費用
レジのプラン料金に、予約アプリの月額、決済の手数料が重なります。ケーキ屋さんの予約は、12月とそれ以外の月で件数が大きく違います。予約が少ない月にも固定でいくらかかるかを計算しておくと、選び間違いが減ります。予約システムの費用の考え方はケーキ屋さんの予約システム比較にまとめています。
私たちの予約の仕組みの場合(レジとは連携していません)

私たちが運営しているケーキ店専用 店頭受取予約+AI販促プラットフォーム「いつでもケーキ」は、スマレジ・Airレジとは連携していません。この記事で書いてきた「会計はレジ、予約は予約の仕組み」という分け方で使っていただく形です。
予約の側でできることは、ケーキの予約に合わせて作っています。号数やプレート・ろうそくなどのオプション、受け取りの時間帯ごとの受付の上限、予約のときの事前決済、予約の一覧と集計、予約データのPDF・CSVでの出力です。メニューの登録は、メニュー表(紙やPDF)をお預かりして私たちがお手伝いしています。
料金は、初期費用0円・月額0円で、売れた分だけ注文代金の5.5% + 決済手数料3.6%をいただく形です。レジのプラン料金をすでに払っているお店に、予約のための固定費をもう1つ増やしてほしくなかったからです。予約が入らない月は、私たちも1円もいただけません。お店の予約が増えてはじめて私たちも続けられる、同じ船に乗る仕組みだと考えています。
「連携できないなら、二重の手間になるのでは」と感じた方もいらっしゃると思います。先ほどの1日の流れのとおり、予約の中身はレジに入れないので、二重に入力するのは店頭で払った分の会計だけです。前払いにしておけば、作ったケーキを取りに来られないときの備えにもなります。無断キャンセルへの備え方は無断キャンセルは請求できる?に書きました。
よくある質問
Q. スマレジで予約管理はできますか?
できます。レジの中の「取置き」機能で、商品・前受金・受け取り日を登録して後日会計できるほか、アプリマーケットの予約管理アプリでWeb予約ページを作ることもできます。ただし予約管理アプリの予約タイプはサロン・飲食店の席・施設の3つで、ケーキの受け取り予約を想定した説明は公式ページには見当たりません(2026年10月22日確認)。
Q. Airレジ(エアレジ)で予約を受けるにはどうすればいいですか?
同じ会社の予約サービス「Airリザーブ」か、飲食店向けの「レストランボード」を使います。AirリザーブはAirレジと顧客情報を共有できますが、会計の履歴はAirレジ、予約の履歴はAirリザーブで、それぞれ確認する形です。メニューは提供時間を決めて受け付ける作りなので、号数や受け取りの時間帯ごとの数を持ちたいケーキの予約とは、考え方が異なります。
Q. いつでもケーキはスマレジやAirレジと連携していますか?
連携していません。会計はお使いのレジで、予約はいつでもケーキで、と分けて使っていただく形です。予約の一覧と集計はいつでもケーキの中で見られ、PDF・CSVで出力することもできます。レジに入力するのは、店頭でお支払いいただいた分の会計だけです。
Q. 予約のときに前払いされた注文は、レジでどう扱えばいいですか?
受け渡しのときにレジでもう一度売上として打たないように、お店の中で扱いを決めておきます。前払いの売上と店頭の売上を帳簿にどう付けるかは、顧問の税理士さんと一度決めておくと安心です。
ケーキ屋さん向けのサービスです
レジはそのまま。ケーキの予約だけ、専用の受け口を持てます
ケーキ店専用 店頭受取予約+AI販促プラットフォーム「いつでもケーキ」。初期費用0円・月額0円で、号数・プレート・受け取り時間をお客様が入力できる予約ページを、メニュー表からご用意します。
サービス紹介ページが開きます。その場での申し込みは不要です。
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