ケーキ屋さんにホームページは必要か。結論から言うと、必ずしも必要ではありません。お客様が知りたいことがGoogleマップとInstagramで揃っていて、予約を受ける場所があれば、ホームページがなくても注文は入ります。
「ホームページくらい作らないと」と思いながら、作れずに何年もたっている。作ったけれど、営業時間もメニューも数年前のまま。ケーキ屋さんのオーナーの方とお話ししていると、どちらのお話もよく伺います。
ケーキ屋さんのホームページについて検索すると、上位に出てくるのは、ほとんどがホームページ制作会社の記事です。作る側の会社が「作ったほうがいい」と書くのは自然なことですが、迷っている側からすると判断の材料になりにくい。私たちはホームページを作る会社ではなく、ケーキ屋さんの予約の仕組みを作っている会社です。その立場から、面談で伺ったオーナーの方々の声と、導入店の実例をもとに、ホームページが要る場面と要らない場面を整理します。
この記事の結論
この記事の内容
ケーキ屋さんのホームページは必要?「役割」で決まる

ホームページが必要かどうかを考えるとき、「あるか、ないか」から考えると答えが出ません。考える順番は逆で、まずお客様がお店の何を知りたいのか、それを今どこで見せられているのかから始めると、ホームページに任せる役割が残るかどうかがはっきりします。
以前は、お店の情報をネットに出す場所といえば、まずホームページでした。今は違います。地図アプリでお店を探すと、場所も営業時間も定休日も写真も、Googleマップのお店の情報にまとめて出てきます。新作や季節のケーキは、Instagramで毎日のように発信できます。ホームページが一手に引き受けていた役割が、いくつもの場所に分かれたのです。
だから問いは「ホームページを作るか」ではなく、「分かれた役割のうち、まだどこにも置けていないものがあるか」になります。置けていないものがあれば、それを受け持つ場所が要ります。それがホームページのこともあれば、もっと小さな仕組みで足りることもあります。
お客様がネットで確かめたい5つのこと

ケーキ屋さんを探しているお客様が、ネットで確かめたいことは多くありません。整理すると、次の5つです。
お客様が確かめたいことと、置き場所の例
| 確かめたいこと | ホームページ以外の置き場所 |
|---|---|
| 1.場所(駐車場はあるか) | Googleマップのお店の情報 |
| 2.営業日と時間(今日は開いているか) | Googleマップのお店の情報/Instagramの投稿 |
| 3.何があるか(どんなケーキか) | Instagramの投稿・写真 |
| 4.値段(何号でいくらか) | 予約ページの商品一覧 |
| 5.どう予約するか(電話か、ネットか) | 予約ページ(Instagramのプロフィールにリンク) |
表を見ると分かるとおり、1〜3はGoogleマップとInstagramで足ります。多くのケーキ屋さんで抜けているのは、4の「値段」と5の「予約の方法」です。Instagramの投稿は日々流れていくので、「定番のホールケーキが何号でいくらか」をまとめて見せる場所になりにくい。そして、営業時間が終わったあとに「予約したい」と思ったお客様が向かう先がありません。
お客様の動きで言えば、地図や検索でお店を見つけ、Instagramで写真を見て選び、予約して、お店で受け取る。ホームページはこの流れのどこかを受け持つ道具のひとつで、流れの中で欠けているところを埋められれば、形はホームページでなくてもかまいません。
ホームページなしで回っているお店の実例
実際に、ホームページを持たずに人気店になっているケーキ屋さんは珍しくありません。面談でお話を伺った、地方都市で夫婦で営まれているお店もそのひとつでした。Instagramのフォロワーは数万人。集客はInstagramと公式LINE、Googleマップの最新情報だけで、ホームページはありません。
なぜ作らないのかを伺うと、こんな答えが返ってきました。
「ホームページを載せると、なんかその商品を売らないといけないっていうか。焼き菓子とかの発送とか」
ホームページを作ると、ネットで買えることを期待される。そうなると発送の作業が増え、二人で回しているお店では手が足りなくなる。作らないのは手を抜いているからではなく、お店の作業の量を守るための判断でした。私はこの答えを、とても筋の通ったものだと感じました。
一方で、このお店にも困りごとがありました。予約は電話と店頭のみで、お客様から「お金を払いに行かないと予約が取れませんか」と聞かれることが多い、というお話です。情報を見せる場所は足りているのに、予約を受ける場所が足りていない。先ほどの表で言えば、5番目だけが空いている状態です。
予約の受け口だけを足したら、告知したその日に注文が入った
同じ形で、予約の受け口だけを足したお店があります。岐阜県大垣市のケーキハウス カスカワ様です。カスカワ様もホームページはお持ちではなく、発信はInstagramとLINE、Googleが中心でした。Instagramのフォロワーは約2,000人です。
ホームページを作ることも考えられたそうですが、費用に加えてこまめな更新が必要で、作っても形だけになりがちだというのがオーナー様の実感でした。そこで、ホームページは作らずに、Instagramのプロフィールに予約ページのURLを1本置く形にしました。用意していただいたのは、ホールケーキのメニュー表1枚だけです。
2026年6月4日に予約ページを公開し、Instagramで告知したその日に、最初のWeb注文が入りました。初月のWeb注文は5件です。オーナー様からは「パンフレットがないとわからなかったところが、スマホでわかる」という言葉をいただきました。導入の流れはホームページを作らずに、Web予約を始める方法|ケーキハウスカスカワ様の導入事例に詳しくまとめています。
2つのお店に共通しているのは、すでに見てくれている人がいるということです。フォロワーが数万人でも2,000人でも、Instagramを見ているお客様は「このお店で頼みたい」と思った瞬間に、頼む場所を探します。その場所さえあれば、ホームページがなくても注文は動き出します。
ホームページがあったほうがいい4つの場面

ここまで「なくても回る」話を書いてきましたが、ホームページを持ったほうがいいお店もはっきりあります。次の4つの場面に当てはまるなら、ホームページを作る理由になります。
ホームページがあったほうがいい場面
| 場面 | ホームページが受け持つこと |
|---|---|
| 焼き菓子を発送で売る | 送料・日持ち・届け先の案内と、遠方のお客様の注文の窓口 |
| スタッフを採用する | お店の考え方・働き方・募集要項を、応募する人が読める場所 |
| 法人やギフトの大口注文を受ける | 会社の担当者が確認する会社情報・取扱商品・問い合わせ先 |
| 複数の店舗を持つ | 店舗ごとの場所・営業時間・限定商品を1か所で案内 |
4つに共通しているのは、お店に来ない人、まだお店を知らない人に向けた情報だということです。地元のお客様がInstagramを見て来店する流れなら、ホームページの出番は小さくなります。遠方のお客様、応募を考えている人、取引先の担当者は、Instagramの投稿を遡って読むことはしません。まとまった説明を、まとまった場所で読みたいのです。
先ほどの夫婦経営のお店が「発送」を理由にホームページを作らなかったのは、この表の1行目を、あえて選ばなかったということです。逆に言えば、焼き菓子の発送を本格的に始めると決めたときが、ホームページを作るいちばん分かりやすいタイミングです。
採用で悩んでいるお店は、ホームページの中身を考える前に、何を伝えたいかを整理しておくと作りやすくなります。スタッフが辞めてしまう理由と、教え方の考え方はケーキ屋さんのスタッフが辞める本当の理由にまとめています。
ホームページを作る前に決める3つのこと
作ると決めたら、制作会社に相談する前に、お店の中で決めておいたほうがいいことが3つあります。デザインの好みよりも、こちらのほうが後々の使いやすさを左右します。
1.誰が、どのくらいの頻度で更新するか
ホームページでいちばん困るのは、作ったあとに情報が古くなることです。年末年始の営業時間が去年のまま、とっくに終わった季節のケーキが「新作」として載っている。こうなると、お客様は「このページの情報は信用できない」と感じ、電話で確かめるしかなくなります。
私自身、AIを使って自社のサイトを作ってきたので、作ること自体のハードルはずいぶん下がったと感じています。難しいのは作ったあとです。製造と接客の合間に更新を続けられる人が誰で、月に何回なら触れるのかを、先に決めておいてください。誰も更新できないなら、更新しなくても古くならない情報(お店の考え方、定番商品、会社情報)だけを載せる、という作り方もあります。
2.予約をホームページの中に作り込まない
ホームページを作るなら、予約の機能もその中に入れたくなるかもしれません。ただ、ここは分けておくことをおすすめします。
複数の店舗を展開しているあるオーナーの方は、ホームページの一部にWeb予約を組み込んでいましたが、取引先のサポートが行き届かず、私たちがお話を伺ったときには予約の受付を止めていました。そのときの言葉です。
「サポートの会社があんまり、あの、(中略)サポートがあまりできてない状況で」
「ミスが絶対に許されないというか、やっぱり誕生日ケーキなので」
ホームページと予約が一体になっていると、どちらかの不具合や、制作会社との関係の変化が、もう一方を止めてしまいます。ホームページは「見せる場所」、予約は「受ける場所」として別に持ち、ホームページからは予約ページへボタンでつなぐ。こうしておけば、ホームページを作り直しても、制作会社が変わっても、予約は止まりません。Instagramのプロフィールにも、同じ予約ページのURLを置けます。
3.何を見てもらったら成功か
最後に、ホームページで何が起きたら成功かを決めておきます。発送の注文が月に何件入るか、採用の応募が来るか、法人の問い合わせが来るか。前の章の4つの場面のどれのために作るのかが決まっていれば、必要なページの数も、かけてよい費用も自然に決まります。
「おしゃれなホームページにしたい」という気持ちは大切ですが、目的のないホームページは、どれだけきれいでも更新されなくなります。目的が決まっていれば、制作会社への相談も「このページで、これを増やしたい」という具体的な話から始められます。
ホームページより先に「予約の受け口」を持つ

ここまでの話をまとめると、多くのケーキ屋さんにとって、ホームページより先に手当てしたほうがいいのは「予約を受ける場所」です。情報を見せる場所はInstagramとGoogleマップで足りていても、予約を受ける場所が電話と店頭だけ、というお店はたくさんあります。
私たちの導入店のデータでは、Web予約の約51%が営業時間外に入っています。お客様がケーキを予約しようと思うのは、仕事が終わった夜や、お店が閉まっている定休日であることが多いのです。電話と店頭だけでは、その半分を受け止められません。ご利用になるお客様は30〜40代が中心です。先ほどの夫婦経営のお店も、事前に支払いまで済ませたい若い世代のお客様に応えられることを、Web予約を考えた理由に挙げていました。
私たちが運営している、ケーキ店専用 店頭受取予約+AI販促プラットフォーム「いつでもケーキ」は、この「予約の受け口」だけを持つための仕組みです。お店ごとの予約ページができるので、そのURLをInstagramのプロフィールや公式LINE、ホームページがあればそのボタンに置くだけで使えます。ホームページを作る必要はありませんし、あとからホームページを作っても、同じ予約ページをつなげばそのまま使い続けられます。
料金は、初期費用0円・月額0円で、売れた分だけ注文代金の5.5% + 決済手数料3.6%をいただく形にしています。ホームページを持たないことを選んでいるお店に、毎月の固定費を増やしてほしくなかったからです。予約が入らなければ、私たちも1円も稼げません。だから、メニュー表1枚をお預かりして登録を手伝い、最初の注文が入るところまで一緒に進めています。同じ船に乗る、という考え方で作っている仕組みです。
Googleマップのお店の情報を整える方法はケーキ屋さんのGoogleマップ集客に、InstagramのDMで予約を受けていて疲れている方はインスタのDM予約に疲れたらにまとめています。カスカワ様の事例は導入事例ページでもご覧いただけます。
よくある質問
Q. ケーキ屋さんのホームページに、最低限載せることは何ですか?
お客様が確かめたい5つ、つまり場所(駐車場の有無)、営業日と時間、どんなケーキがあるか、値段、予約の方法です。特に値段と予約の方法はInstagramでは伝わりにくいので、ホームページを作るならここを必ず入れてください。季節の情報は更新できる頻度に合わせ、古くなる情報を載せすぎないことも大切です。
Q. ホームページとInstagram、どちらを先に整えればいいですか?
地元のお客様が中心のお店なら、先にGoogleマップのお店の情報とInstagramを整え、予約ページを用意するのがおすすめです。焼き菓子の発送、スタッフの採用、法人の注文、複数店舗の案内のどれかが必要になったときが、ホームページを作るタイミングです。
Q. ホームページを作るなら、予約はどうつなげばいいですか?
予約の機能はホームページの中に作り込まず、別に用意した予約ページへボタンでつなぐ形をおすすめします。ホームページを作り直したり制作会社が変わったりしても、予約は止まりません。同じ予約ページのURLを、Instagramのプロフィールや公式LINEにも置けます。
ケーキ屋さん向けのサービスです
ホームページがなくても、予約の受け口は今日から持てます
ケーキ店専用 店頭受取予約+AI販促プラットフォーム「いつでもケーキ」。初期費用0円・月額0円で、Instagramのプロフィールに置ける予約ページを、メニュー表1枚からご用意します。
サービス紹介ページが開きます。その場での申し込みは不要です。
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