シュトーレンの食べ方の基本は、クリスマスまでの約4週間、真ん中から薄く切って、毎日少しずつ食べることです。粉砂糖をまとった細長いパンのようなお菓子で、ここ数年は街のケーキ屋さんやパン屋さんでもよく見かけるようになりました。一方で、「いつから食べ始めるの?」「どこから切ればいいの?」「1日にどれくらい?」と、買ってから迷う方も多いお菓子です。
私は、ケーキ店専用 店頭受取予約+AI販促プラットフォーム「いつでもケーキ」を、街のケーキ屋さんと一緒に作っています。クリスマスの予約を毎年見ていると、シュトーレンは、クリスマスケーキより一足早く、11月のうちに予約が入り始める商品です。食べ始めるのが12月の前だからです。
この記事では、シュトーレンとは何か、いつから食べるか(2026年のカレンダー付き)、真ん中から切る理由、長さ別に何日もつかの早見表、日持ちの見方、予約の時期を、買う人の目線で順に整理します。
この記事の内容
シュトーレンの食べ方|先に結論
先に結論をお伝えします。
シュトーレンの食べ方|3行でいうと
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 食べ始め | アドベント(クリスマス前の4つの日曜日を含む期間)の始まりごろ。2026年は11月29日(日) |
| 切り方 | 真ん中で2つに切り、内側から1切れずつ。食べたら切り口どうしを合わせる |
| 1切れの厚み | 1〜1.5cmほど。バターと砂糖が多いので、薄めが食べやすい |
| 1日の量 | 1日1切れ程度。家族で食べるなら長さに合わせて調整(下の早見表へ) |
| 保存 | ラップでぴったり包み、表示どおりの方法で。暖房の効いた部屋は避ける |
| 日持ち | お店・商品によって違う。ラベルの賞味期限(または消費期限)が正 |
シュトーレンとは|クリスマスを待つドイツの焼き菓子

果物とナッツを練り込み、バターと粉砂糖で包んだ発酵菓子
シュトーレン(Stollen)は、ドイツでクリスマスの時期に食べられてきた焼き菓子です。生地はイースト(酵母)で発酵させた小麦粉の生地で、レーズンなどのドライフルーツ、オレンジやレモンの皮の砂糖漬け、アーモンド、スパイスを練り込みます。焼き上がったら溶かしバターを塗り、粉砂糖をたっぷりまぶして仕上げます。
なかでも有名なのが、ドイツ東部の街ドレスデンの「ドレスデナー・クリストシュトレン」です。2010年にはEUの地理的表示(PGI)として登録され、ドレスデンと周辺の決められた地域のパン屋さん・菓子屋さんが、決められた配合で作ったものだけがこの名前を名乗れます(出典:欧州委員会「Dresdner Christstollen PGI」)。
記録に残る歴史は500年以上
同じ欧州委員会のページには、シュトーレンの歴史もまとめられています。主なところを表にしました。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1450年 | アドベントの期間はバターを使うことが教会で禁じられ、パン屋さんは油で焼いていた |
| 1474年 | 「シュトーレン」という名前が初めて記録に登場。病院の請求書に、小麦粉・イースト・水でつくる断食期間の食べ物として書かれていた |
| 1490年 | ローマ教皇がドレスデンのシュトーレン職人にバターの使用を認める書簡(通称「バター書簡」)を出す |
| 1530年 | 「クリストシュトレン(Christstollen)」の名で記録に残る |
| 1730年 | ザクセンの君主アウグスト強王が、重さ約1.8トンの巨大シュトーレンを作らせる。いまもドレスデンで開かれるシュトーレン祭りのもとになった |
もとは断食の時期の素朴なパンだったものが、バターが許されたことで、いまのような豊かな味のお菓子になっていった。そう考えると、少しずつ大切に食べる習慣にも納得がいきます。
ブッシュドノエルや、いちごのクリスマスケーキとの違い
同じクリスマスのお菓子でも、シュトーレンは生ケーキではなく焼き菓子です。食べる期間も、保存の仕方も、予約の時期も違います。
| 比べるところ | シュトーレン | ブッシュドノエル・いちごのケーキ |
|---|---|---|
| 種類 | 焼き菓子(発酵させた生地を焼いたもの) | 生ケーキ(スポンジ生地とクリーム) |
| 食べる期間 | 12月に入る前から、クリスマスまで少しずつ | クリスマス当日に家族で切り分ける |
| 保存 | 表示どおり。常温の表示のものが多い | 冷蔵(10℃以下)が基本 |
| 日持ち | 生ケーキより長く設定されていることが多い(期限は商品ごと) | 基本は当日中 |
| 予約の時期 | 11月から。食べ始めに間に合うように | 11月中旬〜12月20日前後 |
ブッシュドノエルの意味や何人分かの目安はブッシュドノエルの意味に、ほかのケーキの名前と特徴はケーキの種類一覧にまとめています。
シュトーレンはいつから食べる?2026年のカレンダー
シュトーレンは、クリスマスを待つ期間「アドベント(待降節)」に食べ進めるお菓子として知られています。アドベントは、クリスマスの4つ前の日曜日から始まります。2026年のクリスマス(12月25日)は金曜日なので、アドベントの日曜日は次の4回です。
| 日付 | アドベント | シュトーレンの楽しみ方 |
|---|---|---|
| 11月29日(日) | 第1日曜日 | 食べ始め。最初の1切れを真ん中から |
| 12月6日(日) | 第2日曜日 | 前日の12月5日(土)は、ドレスデンでシュトーレン祭りが開かれる日(第2日曜日の前日) |
| 12月13日(日) | 第3日曜日 | 半分ほど食べ進めたころ。味がなじんで変化を楽しめる |
| 12月20日(日) | 第4日曜日 | クリスマスまであと少し |
| 12月24日(木) | クリスマスイブ | 最後の1切れ。11月29日から数えると26日間 |
もちろん、「アドベントの初日から食べなければいけない」という決まりはありません。12月に入ってから買って、クリスマスまで楽しむ方もたくさんいます。ただ、11月末から食べ始めたいなら、11月中に手元にあることが前提になります。ここが、シュトーレンの予約がクリスマスケーキより早くなる理由です。
お店の案内では「日がたつにつれて、フルーツとスパイスの香りが生地になじむ」と紹介されていることがよくあります。毎週少しずつ味の変化を比べるのも、シュトーレンならではの楽しみ方です。
シュトーレンはどこで買う?予約は11月がおすすめ
シュトーレンは、パン屋さんでも、ケーキ屋さん(洋菓子店)でも作られています。百貨店のクリスマス特設ページや通販でも多く見かけます。どこで買うかは、「いつ手元に届くか」と「お店に相談できるか」で考えると選びやすくなります。
| 買い方 | よいところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|
| 街のケーキ屋さん・パン屋さん | 焼き上がりの時期や大きさを相談しやすい。受け取りの日を選べる | 作る数が少なく、11月中に予約が埋まることがある。扱うかどうかもお店と年による |
| 百貨店・ホテル | 複数のブランドを見比べられる | 受付の締切が早いことが多い |
| 通販・お取り寄せ | 全国から選べる。自宅に届く | 到着日が11月末に間に合うかを確認する必要がある |
街のケーキ屋さんのシュトーレンは、クリスマスケーキより早く、11月のうちに予約するのがおすすめです。理由は2つあります。ひとつは、先ほどのとおり食べ始めが11月末だからです。もうひとつは、生地を仕込んで焼き、バターと砂糖で仕上げるまでに手間がかかり、1シーズンに用意できる数が限られるからです。私たちの導入店の予約記録を見ても、シュトーレンの予約は11月の半ばから入り始めます。「出来上がり次第」で受け取りたい、という予約もありました。
予約が入る時間帯にも特徴があります。私たちがお預かりしている予約データでは、予約の約51%が営業時間外に入っています。シュトーレンでも、夜11時台にWebで予約が入っていた例がありました。家族の予定が決まるのは、たいてい夜です。Web予約を受け付けているお店なら、そのまま受け取り日まで決められます。たとえば埼玉県所沢市のレ・トロワ・ソレイユは、これまでのクリスマスにシュトーレンも予約で受け付けてきたお店です(レ・トロワ・ソレイユの注文ページを開く)。今年の取り扱いと受付の時期は、お店の案内でご確認ください。
クリスマスのお菓子を、近所のケーキ屋さんにWebで予約する
「いつでもケーキ」を使っている街のケーキ屋さんでは、受け取る日と時間を自分で選んで、その場で予約まで済ませられます。お店が閉まっている夜でも大丈夫です。
シュトーレンを扱うかどうか、クリスマス商品の受付の開始日と締切は店舗ごとに違います。各店の注文ページでご確認ください。
※ 取り扱う商品・選べるサイズ・受け付けできる日数・クリスマス時期の営業日は店舗ごとに異なります。各店の注文ページでご確認ください。お支払い方法も各店の注文ページの表示に従ってください。
クリスマスケーキと一緒に頼むなら、受け取りを分けるのも手です。シュトーレンは11月末に、ケーキは24日か25日に。ケーキの予約の目安はケーキの予約は何日前まで?に、名古屋の方は名古屋のクリスマスケーキ予約にまとめています。
シュトーレンの切り方|真ん中から切る理由

シュトーレンを買って最初に迷うのが、どこから切るかです。パン屋さんやケーキ屋さんでよく勧められるのは、端からではなく、真ん中から切る方法です。
手順は4つ
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | よく切れるパン切り包丁(波刃)を用意する。粉砂糖が落ちるので、まな板の下に紙を敷いておくと片付けが楽 |
| 2 | シュトーレンを真ん中で2つに切る |
| 3 | 片方の切り口から、1〜1.5cmほどの厚みで食べる分だけ切る |
| 4 | 残った2つの切り口どうしをぴったり合わせ、ラップで全体を包み直す |
真ん中から切ると、切り口が乾きにくい
端から切っていくと、切り口が毎日空気に触れ、そこから乾いていきます。真ん中から切って切り口どうしを合わせれば、空気に触れる面がほとんどなくなり、しっとりした状態を保ちやすくなります。何週間かけて少しずつ食べるお菓子だからこその切り方です。
包丁は1回切るごとに粉砂糖とバターを拭くと、断面がきれいに出ます。ケーキ全般のきれいな切り方はケーキの切り方にまとめています。
1日にどれくらい食べる?長さ別「何日もつか」早見表
シュトーレンはバターと砂糖、ドライフルーツがたっぷり入っていて、1切れでも満足感があります。1〜1.5cmほどの薄切りを1日1切れくらいが、よく紹介される食べ方です。では、買った1本で何日楽しめるのか。長さを1切れの厚みで割って計算しました。
| 長さ | 1cmずつ・1日1切れ | 1.5cmずつ・1日1切れ | 2人で1cmずつ・1日2切れ |
|---|---|---|---|
| 15cm | 15日 | 10日 | 7日 |
| 20cm | 20日 | 13日 | 10日 |
| 25cm | 25日 | 16日 | 12日 |
| 30cm | 30日 | 20日 | 15日 |
※ 計算上の目安です。両端は焼き色が濃く固めなので、厚みや食べる量はお好みで調整してください。実際に食べられる期間は、ラベルの期限が優先です。
2026年のアドベント(11月29日〜12月24日)は26日間あります。1人で毎日1cmずつなら25〜30cm、家族で分けるなら、小さめを2本に分けて買うという考え方もできます。後半用の1本は、12月半ばに受け取るように予約しておく方法もあります。
そのままでも、少し温めても
基本はそのまま、薄く切って食べます。コーヒーや紅茶とよく合います。寒い日は、トースターで軽く温めるとバターの香りが立ちます。粉砂糖が溶けて焦げやすいので、温めるときは短めにしてください。
シュトーレンの日持ちと保存|期限表示の見方

シュトーレンの日持ちは、お店ごと・商品ごとにかなり違います。配合や包装、保存料を使うかどうかで変わるからです。「シュトーレンだから○週間もつ」と決めつけず、ラベルに書かれた期限と保存方法を見るのがいちばん確実です。
「賞味期限」と「消費期限」の違い
食品のラベルの期限には2種類あります。消費者庁の資料では、それぞれ次のように説明されています。
| 表示 | 意味 | シュトーレンでは |
|---|---|---|
| 消費期限 | 表示どおりに保存した場合に、品質の劣化によって安全性を欠くおそれがないと認められる期限 | この表示があれば、期限内に食べきる |
| 賞味期限 | 表示どおりに保存した場合に、期待されるすべての品質を保てると認められる期限。過ぎても品質が保たれていることがある | 焼き菓子では、こちらが表示されていることが多い |
どちらの期限も、開封前の状態で、表示された方法で保存した場合のものです(出典:消費者庁「期限表示(消費期限・賞味期限)について」/消費者庁「食品期限表示に関する一般(消費者)向けの説明資料について」)。シュトーレンは切り始めた時点で開封後になるので、期限が先でも、切ったあとは早めに食べきるつもりでいると安心です。
保存のコツ
| 場面 | やること |
|---|---|
| 置き場所 | ラベルの保存方法に従う。常温の表示なら、直射日光の当たらない涼しい場所へ。暖房の効いた部屋やストーブの近くは避ける |
| 包み方 | 切り口どうしを合わせ、ラップでぴったり包む。さらに袋や箱に入れるとにおい移りも防げる |
| 冷蔵庫 | 表示に冷蔵とあるとき以外は、無理に入れなくてよい。入れた場合は、食べる前に少し室温に戻すとバターの風味が戻る |
| 冷凍 | できるかどうかは商品による。お店に聞いてから |
ほかのケーキの日持ちと保存の目安はケーキの日持ちは何日?にまとめています。
よくある質問
Q. シュトーレンはいつから食べるものですか?
A. クリスマスの4つ前の日曜日から始まるアドベント(待降節)のころから、クリスマスまで少しずつ食べるのが伝統的な楽しみ方です。2026年は11月29日(日)が始まりです。決まりではないので、12月に入ってから食べ始めても問題ありません。
Q. シュトーレンはどこから切ればいいですか?
A. 真ん中で2つに切り、内側から食べる分だけ切るのがよく勧められる方法です。食べたあとは残った2つの切り口どうしを合わせてラップで包むと、切り口が空気に触れにくく、乾燥を防げます。
Q. シュトーレンは1日にどれくらい食べますか?
A. 1〜1.5cmほどの薄切りを1日1切れ程度が目安です。20cmのシュトーレンなら、1cmずつで20日、1.5cmずつで13日が計算上の目安になります。
Q. シュトーレンの日持ちはどのくらいですか?
A. お店や商品によって大きく違います。ラベルに書かれた賞味期限(または消費期限)と保存方法を確認してください。期限は開封前の状態で表示どおりに保存した場合のものなので、切り始めたら早めに食べきるのが安心です。
Q. 街のケーキ屋さんのシュトーレンはいつ予約すればいいですか?
A. 11月中の予約がおすすめです。食べ始めが11月末になるうえ、手間がかかるため用意できる数が限られ、11月のうちに予約が埋まることがあります。扱うかどうかや受付期間はお店ごとに違うので、各店の案内で確認してください。
※ シュトーレンの取り扱い・大きさ・日持ち・予約の受付期間は、お店ごとに、また年によって変わります。必ず各店の最新の案内とラベルの表示でご確認ください。
出典・参考資料(2026年10月12日確認)
2026年のアドベントの日付は暦から計算したものです。「何日もつか」の早見表は計算上の目安で、実際の期限は各商品の表示に従ってください。
シュトーレンは、断食の時期の素朴なパンから始まり、クリスマスを待つ4週間を少しずつ味わうお菓子になりました。真ん中から薄く切って、切り口を合わせて包む。それだけで、最後の1切れまでおいしく楽しめます。近所のケーキ屋さんで買うなら、11月のうちに一度、今年のラインナップを確かめておくのがおすすめです。
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